SSブログ

チェロサロン [チェロ]

今日はサントリーホールにチェロ協会が主催する「チェロサロン」に
行ってきましたー。
今年の2月にチェロコングレス参加のため、チェロ協会の会員になっていたので、
今回はこんな素晴らしい公開レッスンを無料で受講することができたのでした。
(去年までは1回¥1,000を払っての参加です。それでもコストパフォーマンス的には
素晴らしいと思っていたのですが・・・)


さて、このチェロサロン。
どんなことが行われるかと言いますと、今回は堀了介先生による公開クリニックで、
4人のアマチュアのレッスンをしてくださいました。


今回、特に先生がおっしゃっていたのは「弓の配分」ということでした。
これが本当に目からうろこで、弓の配分を少し考えただけで、ワンフレーズが
驚くほどまろやかになったりする瞬間を目の前で見せつけられるわけです。
それはもう、とても興奮でした。


たとえば素人の私でも、弓が足りなくなれば、足りなくならないように
少しずつ寄せようと、少しは考えるものなのです。
明らかに弓が足りなくなるようなフレーズは少し考えたりもするものですが
(実行できるかどうかは別として)、ただ漫然と弾けるそのフレーズに
弓の配分を考えようという意識を傾けるということは思いもよらないこと
だったのでした。
今回、あるワンフレーズに少し弓先に余裕を持たせるように弓の配分を
考えただけで、フレーズを生かす余裕が弓に生まれるということを知りました。


フレーズを生かすというのが適切かどうかわかりません。
クレッシェンドなどをそのフレーズ内で最大に表現する余裕とか、
画一的な縦のリズムでない、揺れ幅のあるフレーズが作れるとか、
そういうことです。
その余裕を作ることで、聴衆にはそのフレーズの情緒が聴こえて
くるかんじです。


なんと如何に漫然と音楽に接していたのだろうと思ったのです。
この弓の配分を考えていたら、本当にワンフレーズワンフレーズに
キーワードが隠されています。
立ち止まって考えて、練習を重ねて・・・ということが必要になるでしょう。
思わずレッスンを聴きながら、今自分が取り組んでいる楽譜を取り出しました。
今の私でもこの弓の配分について、何かできることがあるに違いないと。。。
そんな衝撃やまないレッスンだったのでしたー。


全てのクリニックが終わると、全体合奏に入ります。
今回は「首の差で」というもの。
これまた、1回目はボロボロでした・・・(;´д`)トホホ…
先生の指揮と1番と伴奏がまるであっていないというすごい状態でした。


そんな演奏を、まるでマジックを見るかのように、堀先生が料理していくのです。
今回はアルゼンチン風タンゴで、堀先生のイメージを加えながら。
たぶん最後の方は演奏者はみんなバラの花をくわえながら、レディを夕食に
お誘いする風景を思い浮かべながら弾いていたに違いないと思うのです。


あぁ。曲ってこういうふうに作っていくんだー。
これまた先生のユーモアも加わって、とても楽しく充実したレッスンとなった
のでした。


先生は度々おっしゃっていました。
低音が大事なのだと。低音に高音が乗ってこそ、美しいハーモニーになると。
アンサンブルでも、重音でも、最初のチューニングでも。


またチェロサロンが開催されたら、ぜひ参加したいと思います!


それにしても、今回は40名という大人数の参加者でした。
2月のチェロコングレスで熱心な会員を集められたということなのでしょう。
それだけ、興味深い企画がなされたということなのだと思うのです。
すごいなーー。本当にありがたいことだなーと感じたのでした。

nice!(0)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 1

いくた

乙。
by いくた (2012-01-23 16:45) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

習い事突然ですが・・・ ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。