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『ツナグ』 [図書館に行こう]

むぅ。やっぱりヤツがやってきた・・・。
太ももとなぜか腹筋・・・。背中も痛い。ってこれ腰痛?
そんなに運動不足だったかなーと反省、反省。


しかし前日のランニング効果だろうか。
早起きもとても清々しくパッと目覚めて5時15分起床。
久しぶりに洗濯物を外に干し(冬の間部屋干しだった・・・)、早朝の少し冷たい
空気を胸いっぱいすって、とても晴れやかなキモチになりました。
うん。やっぱり運動はいいな。
身体を動かさないと、akishinはホントにどんよりしてしまうみたいです。


今日は『ツナグ』のお話。
大自然の旅行から帰ってきたおばあちゃんのお話を聞いて読もうと思った本。



ツナグ

ツナグ

  • 作者: 辻村 深月
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2010/10
  • メディア: 単行本




「使者(ツナグ)」と呼ばれる者を介し、死んだ人間と一度だけ会うことができる。


そのルールは、
・生きている間に、会える死者は一人だけ。
・会いたい相手(死者)も生きている者と会える機会は一度だけ。
・会える時間は日の入りから日の出まで。


5編からなる短編集。
様々な死者との出会いに、心温まる思いがし、心凍りつく思いがする。
とても読みやすく、一気に読めてしまう作品。


なんのために死者に会うのだろう。
様々な死者との出会いに、死者に会う意義を感じながら読んでいく。
残された者は死者に会うことによって、再び生きる希望を得ていくのだ。
ツナグも同時に何のために死者と出会うのか考える。
残された者が生きるために死者がいるなんて、生きる者の欺瞞
なのではないのか・・・?


* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *


今日はおばあちゃんのお見舞いに行ってきた。
ついこの間、大自然に旅行に行ってきたおばあちゃんは、ちょこんと
おすまししてベッドの上に座っていて、
「おじいちゃんとは大恋愛だったんだよ。今でも大恋愛してるんだよ。」と
私に言う。


うん、うん。私は笑って聞く。
おじいちゃんが生きている時はそんなセリフを聞いたことは一度も
なかったけど( ̄ー ̄)ニヤリ、そんな風に言ってくれるおばあちゃんが嬉しいのだ。


そんなおばあちゃんは、先日大自然に旅行に行ってきたばかりなのに、
今週末様子見で一時退院する予定。とっても元気になったのだ。


『ツナグ』を読んだばかりだからだろうか。
大自然でのおじいちゃんとの再会がおばあちゃんに生きる希望を与えたのだと
思えてならないのだ。


残された者が生きる希望を得るために、死者と会うのでも良いではないか。
本の中にこのように書かれている。


死者の目線に晒されることは、誰にだって本当は必要なことかもしれない。 どこにいても何をしていてもお天道様が見ていると感じ、<中略> 見たことのない神様を信じるよりも切実に、具体的な誰かの姿を常に 身近に置く。


そうなのだ。
おばあちゃんはおじいちゃんと再会することで、お天道様に毎日優しく
照らされるように、おじいちゃんを身近に感じることができるようになったのだと
思うのだ。だから安心して生を全うできるのだと。


私はまだ会いたい人はいない。
でも、生きている人で会いたい人達がいる。
という本音を書くには、ブログという手段はオープンすぎるので、今日はおしまい。



辻村 深月の本。もうちょっと読んでみようかなー。
読みやすくて心に入りやすいし、善意と悪意のテーマもあるようだしー。
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